出張の本当のコスト

航空券、ホテル4泊、時差で潰れる2日、端子台を見たこともない通訳。欧州から技術者ひとりが日本の現場を訪れるだけで、工具に触れる前に数十万円が消えます。

より重いのは目に見えないコストです。出張を手配している間、お客様は待っています。日本では、問題を見に来るまでに三週間かかるサプライヤーは、結果がどうであれ、その時点で信頼を損ないます。

現地技術代行が行うこと

役割は限定的で、実務的です。有資格者が貴社の名代として現場に赴き、実際にそこにあるものを確認し、貴社の言語で報告します。

  • 工場検査・現場検収に立ち会い、仕様書との整合を確認
  • 試運転に立ち会い、必要な数値を記録
  • 保証対応・アフターサービスを渡航なしで実施
  • すべてを撮影し、当日中に書面で報告
  • 客先技術者とは日本語で、貴社とは英語またはフランス語で

言語の問題は、技術の問題です

一般の通訳は会議では有能ですが、現場では危険です。現場の日本語は独自の言語です。略語、手書きで書き込まれた図面。電磁接触器の働きを知らない通訳は、言葉を訳して、指示を落とします。

こうして相が別の端子に入ります。必要なのは、より良い辞書ではなく、その誤りに気づける人間が技術の話を受け持つことです。

うまく機能させるための準備

会ったことのない相手に現場を任せるのに、書類は多く要りません。ただし、必要な書類は要ります。

  • 確認範囲を文書で。何を、どの図書に照らして見るのか
  • 仕様書・図面・検収チェックシートは事前に。当日ではなく
  • 写真を含む、合意された報告書式
  • 想定外が出たときに判断できる、貴社側の窓口ひとり
  • その場で直してよい範囲と、必ず報告してからの範囲の線引き

採算が合うのはどんなときか

年に3回程度までの現場訪問であれば、現地代行は渡航より単純に安く済みます。それ以上であれば、判断基準は速度です。保証対応が数週間ではなく数日で片づき、新規の日本の客先には「来てくれるサプライヤー」として映ります。